火水火水

公演名

火水火水(仮題)

概要

ノンバーバルパフォーマンス

会場

大阪・関西万博

日時

2025年7月25日・9月11日

PRESS RELEASE

Timestamp 2025/6/

一般社団法人アトリエオガ.ジャポン

大阪市消防局+モリタホールディングスpresents

EXPO2025 大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージ

新猿楽「火水火水」〜KAMI-GAMI〜上演

大阪市消防局とモリタホールディングスは、大阪・関西万博2025会場内大阪ヘルスケアパビリオン・リボーンス

テージにおける「大阪week」公演プログラムとして、7月25日と9月11日の2日間、新猿楽「火水火水」〜

KAMI-GAMI〜を上演します。このプログラムは万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を、消防、

防災的観点から具現化し、いのちを救い、いのちに力を与え、いのちをつなぐことの尊さを伝えるオリジナル作

品として制作されるものです。総合演出は「新猿楽」という新たなジャンルの芸能を創始した、当法人の顧問でも

ある和泉流狂言師の小笠原由祠が務めます。

◆新猿楽とは

「新猿楽」とは、平安時代後期に儒学者の藤原明衡によって記された書物『新猿楽記』に着想を得た新たなジャン

ルの芸能です。小笠原由祠は、『新猿楽記』研究の第一人者であり、長年にわたる研究、考証に基づき、当時都人

を熱狂させた「猿楽」の復興、再生に取り組んできました。その集大成として2024年、古今東西のあらゆる芸能

を取り込み、融合するエンターテインメント集団「新猿楽座」を結成し、国立能楽堂において平安時代の猿楽を復

元・考証・創作上演しました。「新猿楽座」は、能狂言や邦楽の伝統をベースに置きながらも、オペラやアクロバット、

コンテンポラリーダンスなど西洋発祥の諸芸能の要素に加え、障害のある芸能者や性的マイノリティも取り込み

ながら、「芸能の混沌」の中から大衆に支持されるエネルギッシュなエンターテインメントの創成を目指す、今まで

にない取組を行っています。

本作品は小笠原由祠率いる「新猿楽座」によって、「新猿楽」という新たなジャンルの芸能に基づく、今までにない

エンターテインメント作品の創成を目指しています。PRESS RELEASE

◆作品のねらい

地球に命をもたらした火と水

人は歴史にその足跡を刻み始めたときから

時に火と水の脅威にさらされながらも

あらゆる生命の中で唯一、火と水の制御を試みることで

その恩恵だけを我が物とするための営みを続けてきた

人類悠久の歴史を背景に、火と水という二つの対極的な自然の力を扱いながら、自然災害と人間が引き起こす災

害の双方に向き合う消防士の役割を、災害の制御に留まらず、人類と自然の調和を象徴的に体現する存在として

表現する、革新的なエンターテインメント作品をお届けします。太古の地球が火と水の拮抗によって生命を誕生さ

せたように、現代の消防士はデジタル技術を用いて新たな形の調和を生み出そうとしています。そこには、人間が

持つ「自然への憧れ」と「神の力を得たい」という根源的な欲望が潜んでいるのかもしれません。情報のデジタル化

と一括管理は、現代の科学技術が到達した成果ですが、それは同時に、昔の人類が「願い」「祈った」その未来を具

現化する道でもあり、太古の地球が生命の誕生を可能にした奇跡的な「全てが揃った環境」の再現でもあります。

新猿楽「火水火水〜KAMI-GAMI〜」は、火と水を畏れ、その制御を試みてきた人類が、その叡智を駆使しながら、

消防士を調停者として火と水に象徴される自然との調和を生み出していく姿を、日本古来の伝統芸能とコンテン

ポラリーダンスの要素を融合して創成した「新猿楽」という新たな演劇形態で表現します。

◆総合演出

小笠原由祠

(おがさわら ただし)

和泉流狂言師/重要無形文化財総合指定保持者

公益社団法人能楽協会会員/社団法人日本能楽会会員

初世 野村萬、故八世 野村万蔵及び、九世 野村万蔵に師事。萬狂言関西支部代表、旧芸名及び本名

は小笠原 匡(おがさわら ただし)。重要無形文化財保持者(総合認定)。1983年に野村耕介(のちの

五世野村万之丞→贈八世野村万蔵)の一番弟子として入門した。1986年、師匠の書生を2年半務め

たのち、狂言・「舟ふな」のシテにて初舞台を踏んだ。2000年1月に師匠が設立した「萬狂言関西支

部」の代表に就任するなど、師匠の信頼も厚かった。なお、2004年6月に師匠の五世万之丞(贈八

世万蔵)が満44歳(享年46)で他界したのちは、支部代表として師匠・八世万蔵の弟の九世野村万蔵

を支え、若手の狂言方の育成をするなど「萬狂言」の中核を担う狂言方として活動している。現在『萬

狂言』 関西支部代表。東京・大阪・パリ“若菜の会”主宰。東京・京都・パリ「延年之會」主宰。2024年

「おがさわら乃會」発足、新猿楽座作品として平安時代の猿楽を復元・考証・創作し上演。

千葉大学客員教授。桃山学院大学客員教授。放送大学京都学習センター客員教授。劇団「青年座」講

師。パリ5区コンセルバトワール特別講師。フランス太陽劇団(テアトル・ドュ・ソレイユ)特別講師。

◆構成・演出

小笠原弘晃

(おがさわら・ひろあき)

和泉流狂言師 小笠原由祠(重要無形文化財指定保持者)の長男

初世 野村萬(芸団協会長・人間国宝・日本藝術院長・紫綬褒 章受賞・能楽協会理事長・文化勲章受章、

文化功労者)、9世野村万蔵及び父・小笠原由祠に師事。2005年、3歳で狂言初舞台を踏む。初世野

村萬と共演。

2017年パリ日本文化会館20周年記念特別狂言公演に出演。2017年5月ハンガリー・ブタペスト初

の狂言公演にてシテを勤め、同年7月には野村万蔵家襲名披露公演にて「千歳』を披く。

2017年8月延年之會にて 『奈須与市語」を披く。2023年3月、太陽劇団能楽公演にて「二人袴」

「木六駄」「三本柱」を親子で勤める。5月、日越外交関係樹立50周年記念文化芸術交流プログラムと

して、ベトナムにて初の能楽公演をハノイ文廟(世界遺産)にて3日間勤める。

ハナム省では文化観光週間2023開幕式及び越日文化芸術交流イベントにて、式典を勤め、開幕式

では狂言「茸」をベトナム伝統芸能継承者に茸役を担当頂き、共演。3万人の観衆を魅了した。

2012年公開、阪本順治監督作品・吉永小百合主演東映創立60周年記念映画『北のカナリアたち』出

演。同監督作品2016年公開、藤山直美主演キノフィルムズ映画『団地 』出演。

現地校に通学しながらフランス地方音楽院CRR Boulogne-Billancourtにて音楽を学ぶ。

現在パリ第1ソルボンヌ大学に在籍。社団法人・能楽協会会員PRESS RELEASE

◆主な出演者

◆火水火水

生命の源、火と水を象徴する精霊

マリアセレン

オペラ歌手(ソプラノ/テノール)モデル Mondo Parallelo歌劇団団長

ソプラノとテノールを歌い分ける非凡な才能を持った、両声ヴォーカリスト。

2013年Maria Seirenプロジェクトを立ち上げ、新作オペラ公演に向けて声楽・発音・演技の本格

的なトレーニングを開始。コシノジュンコ氏のファッションショーなどにサプライズ出演。2015年12

月23日サントリーホール(ブルーローズ)で東京ヴィヴァルディ合奏団との共演で声楽家としてデ

ビュー。2018年6月Mondo Parallelo歌劇団を設立し、団長に就任。2019年11月2日オペレッ

タブル歌劇「神の湖」世界初公演(イイノホール)に一人二役で出演。2023年2月25日ジャパンズ

ゴットタレント(JGT)優勝。2024年1月1日(アメリカ時間)アメリカズゴットタレント(AGT)

Fantasy leagueに視聴者投票で選ばれ出場。NBCネットワークで全米に放送された。ソプラノと

テノールの声を歌い分けるダイナミックで非凡な才能に、各方面から注目を集め、性を超えた謎の歌

の精として、新作オペラや単独コンサートの他テレビ・ラジオ・CM・企業イベント等に出演。

◆風神

命の種を運び、風を司る精霊

菜美(なみ)(黒拍子)

◆雷神

命の鼓動を司り、雷を呼ぶ精霊

祝丸(のりまる)(黒拍子)

和泉流狂言師・小笠原由祠に師事。

2004年、和太鼓集団「鼓童」を経て、 祝丸と菜美による和太鼓デュオ「黒拍子」を結成。

小笠原由祠演出による数々の作品をはじめとして、古典芸能家や民俗芸能、国内外の演劇やコンテ

ンポラリーダンサーらとの共演を通して、日本の太鼓音楽における創造活動を展開している。

2009年より海外のアーティストとの共同制作にて沖縄・カナダ'

・フランスツアーを行う。また韓国で

は舞踊との即興公演などに多く関わる。NHKの大河ドラマなどに楽曲提供・出演も行うなどその活

動は多岐に渡る。近年ではシンセサイザーの第一人者である喜多郎と共に国内はもとより東南アジア

ツアーに参加。日本の太鼓音楽を主軸としながらも独自の演奏スタイルと即興性を持ち、邦楽に捉わ

れることのないクロスオーバーな活動は観るものに新たな風景を提示する。

◆預言者

自然の営みを言葉に乗せて人々を導く存在

小笠原由祠PRESS RELEASE

◆会場

大阪・関西万博2025会場内

大阪ヘルスケアパビリオン・リボーンステージ

リボーンステージ

◆上演日時

●2025年7月25日(金)

●2025年9月11日(木)

第1回13:00開演 第2回18:30開演

第3回13:00開演 第4回18:30開演

チラシのダウンロードはこちらから

お申し込みはこちらから : kamigami@atelieroga.com